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SGLT2阻害薬(フォシーガ)は体重減少効果があるのか??

SGLT2阻害薬 (フォシーガ)というお薬を聞いたことがありますか?
もしかしたらダイエットに興味のある方は聞いたことがあるかもしれません。

これらのお薬は、2型糖尿病の治療薬です。2型糖尿病の患者さんに治療を行う中で、そのメカニズム上、内服することで体重減少効果があることも報告されています。

体重減少効果に興味のある人も多いでしょうが、SGLT2阻害薬 (フォシーガ)について詳しく解説していきます。

SGLT2阻害薬 (フォシーガ)ってどんなお薬?他のお薬と何が違うの?
SGLT2阻害薬は2型糖尿病の治療薬として研究開発された薬です。保険診療上も、2型糖尿病の治療薬として適応を受けています。

SGLT2というのは腎臓にあるタンパク質のことで、糖が尿へ逃げてしまわないようにする作用があるのですが、フォシーガをはじめとするSGLT2阻害薬はSGLT2のその作用を抑制することで血から尿へ糖が排泄するのを促す(再吸収を阻害する)という働きがあるためです。

つまり、SGLT2阻害薬は食事から摂取した糖質(グルコース)を尿の中に残し、体外に排出する作用があるのです。

この作用自体は、どのような方にもあるので、2型糖尿病でない方が内服しても尿から糖質が排出されます。結果的に、SGLT2阻害薬を内服することで、体重減少効果を得られます。実際に排泄させられる量は1日あたり約200kcal分(おにぎり1−1.5個分)なので、1ヶ月あたり約6000kcalの排出効果が論理的には存在します。概ね、2−3kg程度の体重減少効果が論文では報告されています。

また最近、SGLT2阻害薬のうちのフォシーガは2型糖尿病に対してだけでなく、慢性心不全に対して適応症を得たというプレスリリースが、アストラゼネカ英国本社から2020年10月10日に発信されました。2020年11月27日には慢性心不全に対する効能・効果の追加承認が日本でも厚生労働省から認可されました。

他の薬、例えばGLP-1阻害薬や食欲抑制剤では脳に働きかけて食欲を抑えたり、満腹感を感じることにより食事量が減るという効果で体重減少効果がありますが、SGLT2阻害薬では食事をとった分、糖質は尿から排出することで体重減少効果が得られるという特徴があります。

SGLT2阻害薬の服用方法は?
SGLT2阻害薬のフォシーガの服用方法はとても簡単で1日1回1錠飲むだけです。食事量にあまり影響されないため、飲み忘れのないように自分で飲む時間を決めて毎日その時間に飲むのが良いでしょう。

SGLT2阻害薬 (フォシーガ)にはどんな副作用がある?
ではどのような副作用があるのでしょうか。

まずは糖が尿中に排出されることで同時に体内の水分も一緒に尿となって捨てられるという作用が起きます。これにより尿量が増えて頻尿になったり、頻尿になって尿をたくさん出してしまった結果よく喉が乾くようになることがあります。

さらに、本来尿中には糖分が含まれていないところに糖分が含まれるようになりますが、糖分は細菌などの病原体の餌にもなるので、尿路感染症になりやすくなることも副作用として挙げられます。特に女性の場合は、尿路感染症に注意が必要になります

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